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今熊野観音寺
www.kannon.jp

西国巡礼

西国巡礼とは

■はじめに

sanpai.jpg(3400 byte) 西国の札所寺院は、今も昔も広く一般庶民の信仰の中心であります。また苦悩に満ちた現世を生きる、私たちの心の支えでもあり、その魅力は私たちの心を惹きつけて止みません。今日なお、おいずるを着て集印掛軸や納経帳をもって、各寺院を訪れる人は後を絶たず、千二百年にもおよぶ歴史を経て、益々盛んに巡礼が行われています。
今熊野観音寺は、その西国三十三ヶ所霊場のうち、第十五番の札所となっていて、京都の市街地では最初に訪れる札所となっています。
ここでは西国三十三ヶ所観音霊場巡礼についてご案内いたします。

■巡礼のおすすめ

近代的物質文明の時代にあって、今こそ心の癒しが求められている時はありません。科学がいかに進歩し、便利で豊かな時代になろうとも、私たちの人生の苦悩は減るばかりか、ますます癒しがたいかたちで、私たちに忍び寄って来ます。
そんな時代に、観音さまの光明は私たちの心に安らぎを与え、不安や悲しみをとり除いてくださいます。また静寂な環境の中で澄み切った空気を呼吸しながら歩むことが、身体や心をどれほど健康にしてくれるかはかり知れません。そればかりか殺伐たる時代にあって、み仏に活かされていることを知り心から信じることが、子供から大人にいたるまでの健全な社会を築く上で、最も大切なことなのではないでしょうか。
今こそ、観音さまの聖地を巡礼なさることを強くお勧めいたします。

■西国巡礼の歴史

西国三十三の札所巡礼は大和長谷寺の徳道上人によって始められたと伝えられています。今日西国霊場の中興の祖と仰がれるのは、花山法皇(968-1008)です。十九歳のときに出家され、比叡山に上り、または書写山に性空上人を尋ね、熊野那智にもたびたび御幸されています。
このように天台・真言などの高僧や修験者らの間では修行の場を求めて、諸霊場を遍歴する人たちが多かったものと思われます。これらの人々によって西国の札所巡礼が益々盛んになりました。
現存する最も古い西国巡礼の記録は、三井寺前大僧正行尊(?-1135)の「西国巡礼手中記」ですか、これによると現在の札所寺院名がそのまま挙げられています。札所番は時代により変わったこともありますが、現在の札所番は室町時代ごろに定まったとされています。 当山は西国霊場第十五番の札所に列せられています。

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巡礼をはじめましょう

■巡礼のスタイル

かつての巡礼のスタイルといえば、昔の芝居などにも登場するように、白衣を身にまとい、手甲脚絆をつけ、笈摺(おいずる)を羽織って笈(おい)を背負い、菅笠をかぶって手には金剛杖を持つというのが、もっとも典型的な姿でありました。この白衣すがたは、み仏の前では全ての人々が平等であることを示すのだそうです。
また、この笈(おい)というのは、行脚僧や修験者、巡礼者などが仏具や遊行生活に必要なものを納めて背中に背負う箱のことです。また、笈摺(おいずる)とは笈を背負うときに背中の摺れるのをふせぐため、着物の上に着た薄い羽織のようなものを言います。
今日では服装にこだわることはありませんが、華美にならず清浄なもので、かつ歩きやすい服装が良いでしょう。いかに車で巡れるといっても、札所寺院は高いところにあるお寺が多く、駐車場からかなりの距離の坂道や石段を登らなければならないところがたくさんあります。履き物も足になじんだものを履きましょう。

■巡礼の持ち物

持ち物は、念珠(数珠)、勤行をされる方はお経本、ご宝印(ご朱印)を受けられる方は、納経帳(朱印帖、集印帖ともいう)や納経軸(朱印軸)、そして笈摺などを、適宜持って行きます。ほかに納札(おさめふだ)を用意されても良いでしょう。また西国札所のガイドブックや地図なども必要となります。これらすべては当山をはじめ各札所寺院でもお求めになれます。
今日ではこれらをバッグやリュックサックなどに詰めて持ち歩きます。
納札は今では紙製ですが、もともとは木製の札でお堂の柱などに打ちつけていたそうです。あるいは千社札をお堂に貼り付けることもありましたが、今日では文化財保護の観点から、打ち付けたり貼り付けたりすることは控えるほうが良いでしょう。各札所には納札を納める箱が用意されています。

■御納経

nokyo.jpg(3112 byte) 各札所を参拝した証として、納経帳や納経軸、笈摺、色紙などに、ご宝印(ご朱印)を押して戴き、墨で本尊を表す文字を書き込んで戴きます。それを「納経」といいます。このご宝印には、各札所のご本尊を現す種子(しゅじ)と呼ばれる梵字(仏さまの文字)が刻まれていて、それがそのままご本尊と同体となるのです。記念のスタンプとはまったく意味が異なりますので大切に扱ってください。
掛軸は全てのご宝印が集まると、表具師に依頼して表装し、開眼供養を行ないます。そしてご自宅で慶事や仏事などが営まれるときに床の間に掛けてお参りをします。
また各札所にはご本尊さまのおすがたを紙に刷り込んだ御影(おみえ)と呼ばれるものも用意されています。これを集めることも盛んに行われています。

■お参りのしかた

kanso.jpg(3600 byte) 札所の本堂に到着したら、まず先にお参りをいたします。お線香やお灯明、お賽銭など、お志をお供えして、心静かにお参りしましょう。般若心経や観音経を知っている方はおあげになっても良いですし、「南無観世音菩薩」とお唱えしたり、ご本尊のご真言をお唱えになっても良いでしょう。
お参りがすんでから、納経帳などにご宝印をいただきます。その後、掛軸などは特に良く乾かしてください。たいてい納経所の近くにドライヤーなどが用意されていると思います。少し温かい風を当てると速く乾きます。
そして境内の諸堂にもお参りをして、聖地の静寂なる雰囲気を十分にあじわって、観音さまのご利益を十分にいただいてから、次の札所へ向かいます。

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西国札所会の公式サイト「西国三十三所巡礼の旅」

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