枕宝布 (枕カバー)
特別授与品「枕カバー」の由来
当山への尊崇が篤かったい後白河法皇(1127-1192)は、当山のこの地に熊野権現を勧請され、当山のご本尊をその本地仏として定められ、深く信奉されました。
しかし源平争乱などの不安定な世情にあって、ご心痛の多かったことでありましょう。法皇は持病として、激しい頭痛がおありでした。
そこで、頭痛封じの観音さまとして評判の高かった今熊野観音に頭痛平癒のご祈願を続けられたところ、ある日の夜法皇の枕元に観音様が現れ、病める頭に向けて光明をお差しかけ下さいました。すると永年苦しんでこられた頭痛が、不思議にもたちまちに癒えてしまったと霊験記に伝えられています。
爾来、法皇は今熊野観音を頭痛封じの観音としてさらに天下にお知らしめになり、益々篤く信仰されるようになりました。
その他たくさんの霊験記が伝わっていますが、今熊野観音様はつねに枕元に立たれたり夢にお姿を現されるとされています。
枕元に立たれるというこれらの霊験譚により、かつて当山を参詣される方はご自分の枕を持参して御加持御祈祷を受けておられました。
現在では、当山で枕カバーをご用意して、毎日早朝より御祈祷を厳修申し上げ、皆様にお授けいたしております。
枕カバーの種類
子供~若い方用と大人用とがあります。
- 子供~若い方用
- 智慧授け、学業成就、諸芸上達、身体健康
- 大人用
- 頭痛封じ、ぼけ封じ、開運厄除、健康長寿
などのご祈祷がなされています。
また、ふちの色に2種類あります。
枕カバーをお受けになるには
ご参拝になりました際に、当山授与所にてお受けください。
当山では、この「枕カバー」のご利益を他の方へお分けになるために受けられる方が多く参詣されます。ご希望の方は、その旨をお申し出いただければ別々の袋にお入れします。
またご遠方の方など事情により直接ご来山になれない方や、ご病気等により急を要される場合には、郵送等により授与申し上げます。当山寺務所までお尋ねください。
どうぞ、この不思議なご利益を多くの皆様へお分け下さい