お砂踏法要が近づくと、大講堂の大広間にお砂踏道場をしつらえ、四国各霊場のご本尊を祀り、戴いてきたお砂を敷きつめます。
お砂踏法要を参拝される方は、玄関前の参拝受付でお申し込みいただくと、参拝券と納札をお渡しします。入り口より入り、参拝記念品をお受けいただきます。
そして授戒所へとお進みいただきますが、入り口にて心身をお清めいただく「塗香」を差し上げていますので、心と全身が清められていると観念しながら、それを両手に塗っていただきます。
この授戒所では「十善戒」などの戒と御真言をお授けしています。この授戒は決まった時刻に、一日数回行われます。
次に、僧侶の導きによってお砂踏道場の方へ進みます。道場入り口にて、四国霊場の御朱印が押された「おいずる」を被着していただきます。これでお参りの準備がすべてととのいいました。
お砂踏道場では、一番札所から八十八番まで順番にお祀りされていますので、お砂をしっかりと踏みしめて、納札を納めながら心を込めてお参りしてください。
四国の各札所のほか、子護大師や修行大師、番外札所、西国三十三ヶ所観音霊場の御本尊軸などもお祀りされていて、お灯明をお上げいただいております。
すべてお参りされましたら、その年ごとの「参拝之証」をご用意していますので、お受けください。そして被着していただいた「おいずる」もお返しいただきます。
次に、ご本堂へお参りください。ご本尊は弘法大師御作の十一面観世音菩薩です。
本堂から境内へ出られますと、当山を開かれました弘法大師をお祀りする大師堂や、西国三十三ヶ所霊場のご本尊をすべてお祀りした今熊野西国霊場などへもお参りください。